記者会見に臨んだ日本ハムの大谷翔平選手=11日午前11時、東京都千代田区、長島一浩撮影
ポスティングシステムを利用し、大リーグ移籍を目指す日本ハムの大谷翔平(23)の交渉が米国時間の3日、本格化した。日本ハムが設定した譲渡金2千万ドル(約22億5千万円)を支払う意思のある各球団に、受け入れ態勢などをアピールする書類の提出を求めていたが、すでに15球団に断りが入ったとみられる。
交渉解禁となった米国時間の1日からすぐに、大きく状況が進んだ。この日、ヤンキースのキャッシュマン・ゼネラルマネジャー(GM)は地元メディアに「候補から外れたと通達があった」と表明。レッドソックスやメッツなど米東海岸の名門球団の落選も表面化した。米メディアの報道も含めると、15球団が争奪戦から外されている。
大リーグの移籍市場停滞が、異例とも言える決断の早さになった。12月に入っても動きが鈍い一因に、大谷の移籍が決まらない点が挙げられている。そこでポスティングシステムの新協定では、特例として30日間だった従来の交渉期間を短縮。大谷だけ、期限を早めて米東部時間22日午後11時59分に設定している。
特例措置で、大リーグのほぼ全…