大相撲の元横綱日馬富士(33)が幕内貴ノ岩(27)に暴行しけがを負わせたとされる問題で、鳥取県警は11日午前、日馬富士を傷害容疑で書類送検した。日馬富士側の弁護士は11日、コメントを出した。コメント全文は次の通り(原文のまま)。
日馬富士を傷害容疑で書類送検 県警、起訴求める意見
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当職らは、元横綱日馬富士の弁護人ですが、本人に代わりまして、以下のとおり表明させていただきます。
本日、日馬富士は、今般の傷害事件に関し、鳥取県警察による書類送検を受けた由であります。
現在、まだ検察官による処分前の捜査中であることに鑑み、事実関係の詳しいことは申し上げられませんが、貴ノ岩関に対する傷害の事実は間違いなく、送検されたことを重く受け止めると共に、横綱という立場にありながら、このようなことをし、現在のような事態になったことについて、改めて貴ノ岩関を初めとする皆様に心からお詫(わ)び申し上げます。
なお、報道によりますと、先の日馬富士の引退会見において、貴ノ岩関に対する謝罪がなかったと指摘され、その意図についても縷々(るる)コメントされておりますところ、確かに引退会見において、貴ノ岩関に対する明確な謝罪の表現がなかったことは事実ではございますが、これは極度に緊張した会見の場において単に日本語の表現力が及ばなかったものにすぎず、何らかの意図があったものではございません。
この点、日馬富士は、皆様ご承知のとおり、11月14日に貴ノ岩関及び貴乃花親方に謝罪するため貴乃花部屋を訪れている上、通訳人立会いの下での第1回目の警察による事情聴取においても、第2回目の事情聴取においても、「貴ノ岩関の身体と心を傷つけてしまい、本当に申し訳なかった。」旨の謝罪の思いを供述していたもので、供述調書にも書いてもらった記憶でおります。
ここに改めて貴ノ岩関及びご家族に衷心よりお詫び申し上げるとともに、これまで支えてきていただいたファンの皆様や相撲協会の皆様など多くの皆様にも深くお詫び申し上げます。
なお、これまで日馬富士は警察の捜査に全面的に協力して参りましたが、この度、ひととおり警察捜査が終了し書類送検されたことから、これを機に、改めて貴ノ岩関と貴乃花親方とお会いして謝罪すると共に、慰謝の措置をどのように行うべきか、話し合いをさせていただきたく、お願いの申入れを行うこととしております。