日本大学東北高校(福島県郡山市)は、体操部顧問の非常勤講師が部員に体罰をしていたとする報告書を県に提出した。日付は15日付。部員をげんこつでたたくなどしたという。顧問は体罰を認め依願退職した。同校では昨年にも相撲部顧問らの体罰が発覚。再発防止を図っていた。
同校によると、顧問は20代男性で昨年4月に体操専門の非常勤講師として採用。体操部顧問として男女の部員を指導していた。
今年9月までに、卒業生を含む12人の男女部員に、げんこつでたたいたり、熱くしたライターを体に押し当てたりしたほか、女子部員の前髪を抜く行為も確認されたという。いずれも部員にけがはなかったとしている。
これらの体罰は、全校生徒への定期アンケートで発覚。顧問は体罰を認め、部員とその保護者に謝罪。10月14日付で依願退職した。学校側は10月13日に体罰の疑いがあると県に報告。県が調査と報告書の提出を求めていた。
同校の担当者は「あってはならないことで生徒らに申し訳ない。相撲部で体罰があった時期と重なるが、結果的に分からず、対策をさらに強化したい」としている。教員向けの人権をめぐる研修会開催などを新たに決めた。(奥村輝)