名古屋について語る池上彰さん(東海テレビ提供)
名古屋市は国内主要8都市で最も魅力に欠ける――。一昨年に公表され、議論を呼んだ名古屋市による「都市ブランド・イメージ調査」。ニュース解説でおなじみのジャーナリスト池上彰さんが、30日午後7時から放送される東海テレビのローカル特番「池上彰×ナゴヤ」で、その背景や打開策に迫る。
池上さんは現在、名城大教授や愛知学院大特任教授を務めており、講義のために年度の前半は毎週泊まりがけで名古屋に通っているという。
縁が深まる前の名古屋は「東京から大阪、京都に行くまでの通過駅」という印象だった。数年たった今は、食べ物のおいしさや地下街の雰囲気が気に入っているという。「ゴチャゴチャというと語弊があるかもしれませんが、人の息吹が感じられる」
とはいえ、「どうも魅力に欠けるところがある……」と感じるのも本心だった。特番では、ディスカウント店「ドン・キホーテ」をひとつの取っ掛かりに、スタジオではなく街に飛び出して、その理由について考えていく。
「名古屋は居心地が良く、住んでいる人は満足している。それはそれで幸せなことだけれど、もっとアピールすれば、もっと良くなる」と池上さん。地元局と組んで、地元を再発見できる番組をめざしたいという。
出演はほかに、地元アイドルの須田亜香里さん(SKE48)、本田剛文さん(BOYS AND MEN)、埼玉県出身のタレント土田晃之さんら。(原知恵子)