日本政策投資銀行の社長に昇格する渡辺一氏
政府は22日の閣議で、日本政策投資銀行の新社長に渡辺一副社長(59)を昇格させる人事案を了解した。退任する現社長の柳正憲氏(67)に続いて、2代連続で生え抜きの社長となる。会長には元財務事務次官の木下康司副社長(61)が就く。
6月の株主総会を経て、財務相の認可を得て正式に就任する。政投銀は財務省が所管する政府系の金融機関。震災や経済危機時の危機対応業務のほか、企業の事業再生や海外進出など、政策性が高い投融資を担っている。
政投銀のトップには、前身の日本開発銀行時代から財務省(旧大蔵省)の出身者が就くケースが多かった。柳氏は初めての生え抜きの社長だった。
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〈わたなべ・はじめ〉 東大工卒、81年日本開発銀行(現日本政策投資銀行)に入り、経営企画部長などを経て、15年6月から副社長。