満月が地球の影に隠れる皆既月食が28日明け方に、西の空で見られる。皆既月食が国内で見られるのは1月31日以来で、次の機会は2021年5月までない。月の左隣には、地球に15年ぶりに大接近している火星も並んで見える。
国立天文台によると、月の欠け始めは午前3時24分で、午前4時半から月が地球の影に全部入る皆既月食になる。ただ、北日本では皆既になる時刻と月の入りの時刻がほぼ同じのため、皆既月食を楽しむには条件が悪く、東京でも月の高度が低いため、西の空が開けた場所でないと観察は難しいという。一方、条件がいいのは九州や沖縄で、皆既になってから月が沈むまで1時間以上あるという。(浜田祥太郎)