61歳のベテラン騎手が日本記録に迫っている。地方競馬の東京・大井を拠点にする的場文男騎手だ。28日現在、地方競馬で通算7148勝。佐々木竹見・元騎手が持つ日本記録7151勝まで、あと3勝に迫っている。30日から8月3日まで行われる大井競馬で新記録達成を目指す。
中央競馬の最多勝は武豊騎手(49)の3983勝(27日現在)。中央、地方を合わせても的場騎手は現役の日本人騎手で最も勝ち星を稼いでいる騎手だ。
6月15日、川崎競馬で落馬した。左足の挫創はひどく、20針も縫う大けがだった。それでも7月9日には復帰。けがに強い「大井の帝王」はその後も白星を積み重ねた。中でも17日の浦和競馬では、先頭で走っていた騎乗馬がゴール寸前で急に外側に動いたため振り落とされたが、審議の結果、落馬はゴール後と判定され、しぶとく1勝を手にした。
福岡県出身。1973年10月…