(28日、高校野球東兵庫大会決勝 報徳学園2―0市尼崎)
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夏の甲子園、歴代最高の試合は? 投票ベストゲーム
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全国制覇経験校の報徳学園にとって、実に8年ぶりの夏の甲子園。昨春の選抜後に就任した大角監督は言った。「目標とか夢じゃなくて、使命として私の背中にのっていた」。重圧から救ってくれたのは、自身の信条「全員野球」。選手が見事に体現した。
0―0の五回1死二塁。大黒柱の1番小園が歩かされた。「想定内。後ろにつなぐのが僕の仕事」と2番村田。右前安打で満塁とすると、続く長尾は「僕が主役じゃなくていい」と強いゴロを打つ。一塁手の失策を誘い、2点を先制。後はエース渡辺友を中心に一丸となって守り抜いた。
「それぞれが役割を全うしてくれた」と大角監督。涙を浮かべながらも、監督として初の甲子園に導いてくれた選手を笑顔で見つめた。(小俣勇貴)