甲子園で育った自分が100回目を守る 阪神園芸の部長——贯通日本资讯频道
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甲子園で育った自分が100回目を守る 阪神園芸の部長

金沢健児さん(51)


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夏の甲子園、歴代最高の試合は? 投票ベストゲーム


100回目の夏は自分がリーダーで迎えたい。若いころ、思い描いた目標が現実になる。


全国高校野球選手権記念大会は5日、阪神甲子園球場で開幕する。そのグラウンドを管理する阪神園芸の甲子園施設部長だ。


母が働く甲子園球場が子どものころの遊び場だった。1983年夏はアルバイトとして、まだ手書きだったスコアボードの中にいた。小窓から見た同じ高校1年生の桑田真澄、清原和博両選手(PL学園)の活躍がまぶしかった。


営業マンの後、20歳で転職。「イレギュラーバウンドが選手生命を奪うこともある」と精魂を込める職人気質を先輩から学んだ。「土も芝生も、雨の降り方一つで状態が変わる。生き物なんです」


西日本豪雨は想定外だった。「3日も水につかるのは初めて。芝生が息ができなくなった」。土の部分は、大雨の後に掘り起こす作業ができた。「水はけがよく、水もちがいい」という絶妙の状態を保ち、大会を迎えられそうだ。


甲子園のグラウンドキーパーは約15人。「真面目な若者が多く、チームワークがいい」。個人技から集団芸へ。職人集団のスタイルを変えたリーダーでもある。


「甲子園は高校野球のためにつくられた球場。選手に気持ちよく、全力でプレーしてもらえる舞台をつくる。ここで育てられた自分の天命だと思っています」


文・安藤嘉浩 写真・滝沢美穂子


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