夏の全国高校野球選手権福岡大会(朝日新聞社、福岡県高野連主催)で、開会式で行進を終えた選手が体育座りで全チームの入場を待つことになった。熱中症対策として県高野連が21日、出場校に伝えた。スタンドの応援では学ラン着用を避けるよう呼びかけた。
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これまで開会式では、全出場校が行進を終えるまでグラウンドで直立して待機していた。今夏の開幕予定日は7月6日。136校が順次入場する午前11時は、好天だと気温の上昇が想定されるため、行進が終わったら「速やかに座って待機する」よう求めた。ペットボトルを携帯し、待機中に水分補給もできる。
大会期間中は、選手の給水時間を五回のグラウンド整備時以外に三回、七
回にも設けるよう求めた。応援の服装については「原則学ランは避け、軽装で行う」としている。日本高野連の暑さ・熱中症対策助成金で購入した扇風機もベンチに置くという。
21日の組み合わせ抽選会で、県高野連の土田秀夫会長は「頑張ることと我慢することは違う」と語り、熱中症とみられる症状が出たらためらわず申告するよう呼びかけた。(渋谷雄介)