第101回全国高校野球選手権広島大会が12日、マツダスタジアムで開幕した。開会式の入場行進には、ベンチ入りメンバー以外の3年生部員も全員加わった。全ての3年生に晴れ舞台を経験してもらおうと今年から始まった。昨夏の第100回記念大会から始める予定だったが、西日本豪雨の影響で実施できなかった。
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「最後に、3年生全員で足をそろえて一番いい行進をしようと言っていた。気持ちもそろって、『よっしゃいこう』と引き締まった」。開幕戦を戦った広陵の野球部員で応援団長の横田誠也君(3年)が振り返る。試合ではスタンドから声をからし、9―0での七回コールド勝ちを後押しした。
行進の列には、女子部員の姿もあった。今春の選抜に出場した呉の最後尾では、女子マネジャー3人が元気よく歩を進めた。「最後の最後でみんなで歩けて、達成感を感じられました。両親への恩返しにもなる」と感激していたのが、山路美紅(みく)さん。南梨乃(りの)さんは「選手の背中を見ながら同じところを歩けてうれしかった」。
選抜では記録員としてベンチ入りした川岡愛果(まなか)さんは、「地元の人に温かく見守ってもらえるのがうれしくて、甲子園とは違う良さを感じられた。今後も続けてほしい」と語った。(小俣勇貴)