第100回全国高校野球選手権記念大会(5日開幕=朝日新聞社、日本高校野球連盟主催、毎日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の組み合わせ抽選会が2日、大阪市北区のフェスティバルホールであり、56代表の3回戦までの組み合わせが決まった。
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5日の開会式直後の第1試合は、藤蔭(大分)―星稜(石川)に決まった。この日はプロ野球の巨人、大リーグのヤンキースなどで活躍した星稜出身の松井秀喜さんが始球式を務める。
星稜が先攻の場合、1番打者は、OBの松井さんと「対決」することになる。
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くじをひいた竹谷理央主将(3年)は驚きを隠せず、苦笑いを浮かべた。高校時代に松井さんと一緒に甲子園で戦った林和成監督は、開幕カードに決まると、思わずガッツポーズしたという。「震えが止まりませんでした。頭が真っ白です」
星稜は今夏、「松井さんが始球式にくる大会に星稜がいないわけにはいかない」と石川大会に臨んでいた。甲子園出場を決めた後、竹谷は石川県知事からも開幕カードを所望されたという。この日の午前にあった甲子園見学では、「どこをひいても、やることは変わらない」と平静を装っていたが、あまりの巡り合わせに「まさかです。びっくりです」と繰り返した。
開幕試合への意気込みを問われた林監督は、「松井さんの前で星稜が伝統を継承してきたという姿を見せたい」と語り、竹谷は「松井さんの前では負けられない」と燃えていた。