(2日、高校野球 甲子園抽選会)
大阪桐蔭×作新学院、浦和学院×仙台育英… 見どころは
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8強までの見どころを、ゾーンごとに追った。組み合わせ表の右側は次の通り。
智弁和歌山~丸亀城西
選抜準優勝の智弁和歌山が一歩リードか。強力打線の状態は、まだ完全ではない。和歌山大会で2打点の3番林の復調に期待。対する近江もチーム打率4割1分。ともに一挙に大量点の可能性があり、終盤まで目が離せない。
前橋育英の右腕恩田と近大付の左腕大石は、ともに140キロ台で切れのいい球を投げる。2人とも大崩れはしないタイプで、投げ合いが見ものだ。常葉大菊川は積極的に振る打線が売り。打率8割超の1番奈良間が出塁すれば勢いに乗る。益田東は6番安田が打率5割台。切れ目のない打線で応戦したい。競り合いを勝ち上がってきた日南学園と丸亀城西。接戦の中で機動力を使った攻撃がどこまでできるか。
金足農~愛産大三河
全国制覇の経験がある花咲徳栄と横浜を、好投手を擁する金足農などが追う。
昨夏優勝の花咲徳栄は得点力が高い。ミートに徹したそつのない打撃で先手を取るのが得意パターンだ。鳴門の2年生エース西野は制球力を生かして思い切った投球ができるか。横浜は板川、及川(およかわ)らの投手陣、長南、万波らの野手陣と能力の高い選手がそろう。愛産大三河は9人固定で戦ってきた。好調の上位打線で得点し、重圧をかけたい。
金足農のエース吉田の球は力強く、制球力も抜群で今大会屈指の右腕。鹿児島実は犠打を絡め、堅実な攻めで好機をものにしたい。大垣日大は昨夏も甲子園を経験した右腕修行(しゅうぎょう)が柱。対する東海大星翔は左腕山下の力投が不可欠だ。
花巻東~木更津総合
実力校が集う最激戦区。中でも注目は選抜8強の創成館と最速150キロ右腕の西を擁する創志学園の一戦だ。西を打ち崩すのは簡単ではないが、創成館も左腕川原を中心に投手層の厚さが強み。ロースコアの展開が予想され、先制点が試合の行方を大きく左右する。
花巻東と下関国際はともに春夏連続出場で、落ち着いて試合に入れそう。下関の右腕鶴田は最速147キロ。試合巧者の花巻東がどう攻略するか注目したい。
興南には藤木、宮城と好左腕が2人。2年連続出場の土浦日大も富田―小沢のバッテリーが経験豊富で締まった試合が期待できる。投打に選手がそろう木更津総合に対し、敦賀気比は勢いに乗ると止まらない打線で勝負する。
日大三~八戸学院光星
龍谷大平安が充実している。打率7割5分で俊足の3番松本と5割超の4番松田を軸に、チーム打率は4割5分7厘。エース小寺も状態が良い。対する鳥取城北はエース難波がフォークを武器に対抗する。
明石商は初出場ながら、試合運びのうまさには定評がある。チェンジアップのいい左腕加田に対し、八戸学院光星の各打者がどう対応するか。日大三と折尾愛真は強力打線対決。投手の数、安定度では日大三に分があるが、折尾愛真は北福岡大会で6本塁打を放った野元を軸に、破壊力で負けていない。
初出場の奈良大付と15年ぶり出場の羽黒は、ともに地方大会の決勝をサヨナラで勝利。その勢いを持ち込んで初戦に臨みたい。