中国・南京で5日に閉幕したバドミントンの世界選手権で日本は男子史上初の金メダルに輝いた男子シングルスの桃田賢斗(NTT東日本)ら、過去最多の六つのメダルを獲得した。それまで最多だった前回大会の四つからさらに飛躍した。躍進の裏には、協会主導の地道な強化策と、結果を出すことで増えた強化費を次世代に投資する好循環がある。
「一からやり直す」桃田賢斗、持ち続けたバドミントン愛
桃田「今の自分、昔より強い」 世界バド、日本男子初V
今大会、日本が獲得したメダルは金2、銀2、銅2。桃田だけでなく、男子ダブルスの園田啓悟、嘉村健士組(トナミ運輸)も初めて決勝進出。近年の活躍が目立つ女子に負けじと、男子も歴史を塗り替えた。
バルセロナ五輪男子ダブルスの金メダリスト、韓国人の朴柱奉(パクジュボン)監督が2004年に日本代表監督に就任し、実業団任せだった強化システムを変えた。特に世界ランキング10位までに日本の4ペアが名を連ねる女子ダブルスは、日々合宿で競い合う効果が出て、4強に3組が勝ち上がった。
その中で、初出場で日本勢41…