ソフトボール女子の世界選手権第10日は11日、千葉市のZOZOマリンスタジアムで準決勝があり、予選B組1位の日本(世界ランキング2位)はA組1位の米国(同1位)に延長八回3―4のサヨナラで敗れ、今大会初黒星を喫した。日本は12日の3位決定戦に回り、カナダ(同3位)と対戦する。今大会は敗者復活でも優勝可能な変則トーナメント「ダブルページシステム」を採用。カナダ戦に負けると、日本は3位が確定。勝てば、同日夜の決勝で再び米国と対戦する。
藤田の粘投及ばず
勝てば決勝進出が決まる一戦で、相手は世界ランク1位の米国。それでも、宇津木監督は決めていた。「エース上野は使わない」
チームの目標は2020年東京五輪での金メダル。上野以外の投手の台頭が不可欠だ。最大のライバルとの戦いを、さらなる成長の糧にして欲しいと、27歳の藤田をマウンドに送った。
三回、2点を失いなおも1死満塁の窮地を迎えたが、併殺打に。七回の満塁のピンチは無失点でしのいだ。延長八回、サヨナラ打を浴びたが、「打たれて押されて負けたという感じはなかった」。被安打8、4失点。敗れたが、手応えある135球の粘投だった。