(11日、高校野球 八戸学院光星9―8明石商)
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明石商は最大6点差を追いつく粘りを見せた。162センチ、65キロと小柄ながら振りが鋭い3番田渕は、最後の打者になっても笑顔を見せた。「楽しかったです。こんな試合ができて。球場がすごすぎて、自分の力以上のものが出せました」
四回、2点を取ってなお2死満塁で中前に2点適時打。「流れはこっち。打てるんちゃうかな」と、積極的に振り抜いた。3点を追う七回は先頭で四球を選び、「粘りが自分たちの野球」という6番植本の適時打などで追いついた。最後は力尽きたが、胸の張れるゲームだった。
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明石商は同点の八回2死一、三塁のピンチで1年生右腕の中森がマウンドへ。「先輩たちが守っている。真っすぐでどんどん攻めていこう」。捕手・山本が二盗を阻止してピンチを脱すると、九回は三者凡退に。十回に失点して敗れたが、自己最速の145キロも記録した。中学の軟式野球部出身。「明石市の皆さんの応援がうれしかった。また甲子園に出て次は先輩たちの分も勝ちたい」と誓った。