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大阪桐蔭、下位打線が底力 初戦後に「ミニキャンプ」

(13日、高校野球 大阪桐蔭10―4沖学園)


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初出場の沖学園に中盤まではてこずったが、やはり大阪桐蔭は底力が違う。同点の六回、2死無走者からの集中打で突き放した。


下位打線が起点になった。7番石川が中前、8番小泉が左前に運び、9番井阪は死球で塁が埋まる。打順は1番宮崎に回り、強烈な打球で三塁手のグラブをはじく勝ち越しの適時打。なお満塁で、青地は「自分が打てば決まると思って気合を入れました」。左前安打で2者が生還し、さらに相手の送球ミスでもう1点。一挙に4得点した。


1回戦の作新学院(栃木)戦から中6日。試合翌日のオフを経て、西谷監督は「(2回戦までの)5日間はミニキャンプのつもりで、うまくなるためにやってくれ」と伝えた。「これだけ時間が取れるのも最後。決勝までいけるだけの練習をしようと思った」と中川主将。野手陣は打撃練習に時間を割き、その成果か1回戦で無安打の中川、石川にもヒットが出た。


終盤には主砲の根尾、藤原にも豪快な一発が出た。史上初の2度目の春夏連覇へ「あと4勝」。4万5千人の大観衆の前で、偉業にまた一歩近づいた。(伊藤雅哉)


主将・中川が反撃の口火


大阪桐蔭の反撃は四回、調子が上がらず苦しむ主将・中川の一打に始まった。「苦しい展開の中、つなぐことだけを考えました」。速球を左中間へはじき返すと次の藤原も長打で続き、劣勢を覆した。1回戦は4打数無安打。「三振するような球ではないのに振ってしまったり、調子はまだまだですが、今日1本出たことで何かが変わってくれたらと思う」と話した。


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