(11日、高校野球大阪大会 金光大阪4―2箕面東)
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ベンチメンバー16人の箕面東はエース御園(みその)猛琉(たける)君(2年)が粘りの投球を見せ、昨夏の北大阪大会8強の金光大阪を相手に接戦を演じた。
金光大阪は、自分より野球が上手だった兄が進学した学校。「公立の学校だって私立に勝てる」と、強い気持ちでこの日のマウンドに臨んだ。一回に犠飛で先取点を奪われたものの、直後のピンチを併殺で切り抜けると、その後も六回を除く毎回走者を背負いながら要所を締めた。「スライダーが効果的に決まり、思ったより抑えられた」
同点の八回裏、雨脚が少し強まった。踏み出す左足が何度も滑り、制球が定まらない。先頭打者に安打を許し、3暴投を与えて勝ち越された。その後は失策で1点を奪われたものの、安打は打たれなかった。
高校で投手を本格的に始めたのは昨夏の新チームになってからだ。「強い私立でも抑えられるように、雨の日でも今日みたいにならないように」。御園君は次の夏に向けて前を向いた。(柳谷政人)