(16日、高校野球 報徳学園7―2愛工大名電)
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プロ注目の小園だけじゃない――。報徳学園打線がチーム力で試合をひっくり返し、準々決勝進出に一番乗りした。
1点を追う三回。簡単に2死を奪われ、1番の小園も空振り三振。だが暴投による振り逃げで一塁に生きた。俊足の小園の盗塁と村田の左前安打で一、三塁とし、暴投で同点に。さらに2四球と押し出し死球という渋い形で勝ち越した。ここで終わらないのが報徳学園の強さ。なお2死満塁で、6番の堀尾が外角の141キロを右前に流し打ち、2点適時打。これで試合の流れは一気に傾いた。
初戦の2回戦は聖光学院に3―2。得点は全て、二塁打3本を放った小園が生還したものだった。この日は小園は5打数で内野安打1本だったが、五回にも中軸以降がつながり3点を追加。この場面で右中間適時二塁打を放った7番の羽渕は「堀尾と『今日は下位で点を取ろう』と言っていた。理想の形」と言った。
これで2010年に続く8強入り。大角監督は「小園がだめでも他の選手が仕事をした。まず8強が目標だったのでうれしい」とうなずいた。(松沢憲司)