ジャカルタで18日夜に開会式を迎えるアジア大会で、選手村の環境が選手たちを苦しめている。部屋に大量の蚊が出たり、シャワーの水が出なかったり。各競技の選手たちは「タフな戦いになる」と口をそろえる。 「ちょっと厳しいな、って思うところはありますね」。今大会8種目に出場する競泳女子の池江璃花子(ルネサンス)は18日、苦笑いを浮かべた。 スポーツ系ニュース 部屋には蚊が多く、池江は「朝起きたら何カ所も刺されている」。同じ部屋の持田早智(ルネサンス幕張)も「殺虫剤や蚊取り線香を使ったけど、あまり効果がない。こっちの蚊は強い」と困惑気味だ。 選手村は開閉会式会場のあるブンカルノ競技場から約50分の「クマヨラン地区」に位置する。24階建てと32階建てのタワータイプで、3人で1室となっている。 多くの選手が口にするのが水回りの不具合。部屋にお風呂はなく、シャワーだけ。バスケットボール女子の薮内夏美監督は「水圧が弱く、お湯がちょろちょろしか出ないのがきつい」。池江は「(浴室から)出たあと寒くて、ちょっと鳥肌が立つ」というほどだ。 一方で、食事は好評だ。バイキング形式の食堂は各国の料理が食べられる。2016年リオデジャネイロ五輪も経験した競泳男子の瀬戸大也(ANA)は「思ったよりおいしいものがたくさんあって。食事はここ最近で一番いい」と満足していた。(ジャカルタ=照屋健) |
大量の蚊と「タフな戦い」 残念な選手村に選手ら困惑
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