(21日、高校野球・甲子園決勝 大阪桐蔭13―2金足農)
「平成の百姓一揆」「感動ありがとう」金足農に続々応援
金足農への応援メッセージが書き込まれていたJR秋田駅のホワイトボード。決勝で敗れた約1時間後には、今度は「ありがとう」の文字で埋め尽くされた。
秋田県潟上市の主婦小玉喜久子さん(80)は「元気をもらいました。ご苦労さま! 本当にありがとう」と書き込んだ。「決勝が終わるまでは何も手につかなかった。地元の子たちばかりで、神様や仏様に守られているかのようなチームだった」と涙ぐんだ。
秋田市立秋田南中2年の佐藤智葉さん(13)は「おつかれさま」と書いた。「野球はあまり見たことがなかったけど、金足農が勝ち上がると自分のことのようにうれしかった。決勝まで残ってくれてありがとうと言いたい」
ボードは駅職員のアイデアで、2回戦の大垣日大(岐阜)戦から置かれた。試合が終わるごとに消して、新たに書き込んでもらっている。この日、秋田巡業から東京へ帰る力士らが駅に居合わせ、横綱・稀勢の里も「素晴らしい試合に感動 稀勢の里」とメッセージを贈った。