第100回全国高校野球選手権記念大会で準優勝した金足農(かなあしのう)(秋田市)の選手や監督らは22日午後、地元に戻った。甲子園に旋風を巻き起こし、秋田勢として103年ぶりに決勝へ進出した「雑草軍団」の帰郷を、多くの人々が空港や学校で出迎えた。
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大阪から飛行機で戻る選手らを出迎えようと、秋田空港のロビーには約1400人が詰めかけた。空港職員は「こんな人出は今までにない」と驚いた様子。飛行機が到着して約15分後の午後3時40分、準優勝盾を抱えた佐々木大夢(ひろむ)主将(3年)と中泉一豊監督を先頭に選手がロビーに姿を現すと、「ありがとう」などとねぎらいの言葉や歓声が飛び交った。
秋田市内から来た阿部愛美さん(21)は、菅原天空(たく)選手と握手をした右手を見ながら「手を洗えません」と感極まった。「選手たちはいい顔をしていた。みんなで花を咲かせてくれた。感無量です」
空港から選手らを乗せたバスは午後4時35分、母校に到着。待っていた住民ら1千人以上の前で、エースの吉田輝星(こうせい)君(3年)は「準優勝できたのは、自分たちの力以上のものを出させてくれた声援のおかげです」とお礼を述べた。(平田瑛美、石川春菜)