ローソンは、利用者にスマートフォンで代金を支払ってもらう「ローソンスマホペイ」の導入店舗を9月以降、拡大する。4月から実証実験を始めた一部店舗では、懸念された万引き被害が特に増えなかったこともあり、2019年2月までに、都心部を中心に100店で展開する予定だ。
スマホペイは、ローソンの公式アプリを起動して、棚から手に取った商品のバーコードをスマホのカメラで読み取らせるだけで、支払いが完了できる仕組み。アプリに登録した電子決済サービスやクレジットカードで精算するので、レジに並ぶ必要がない。
現在、導入しているのは東京都内の中央区と品川区の計3店。このうち大崎の店舗では、混雑時に入店から退店までの時間が、レジで精算する場合にかかる約4分から、約1分に短縮できたという。
導入店舗では午前1時~4時の間、従業員はレジでの接客はせず、バックヤードで発注や品出しの作業に専念する「無人営業」状態になる。店を出る時にスマホの決済画面を出口の端末にかざすが、店の出入りは自由にできるため、万引きの被害が懸念されていた。導入した店舗の万引きの件数を検証すると、導入前とほぼ変化がなかったという。
今秋、都内のお台場と秋葉原の2店を追加。以降、来年2月までに全国100店で導入する計画だ。
売り上げに占めるアプリの利用…