アーチェリー・リカーブ混合で古川高晴(近大職)、杉本智美(ミキハウス)組が決勝で北朝鮮に6―0と完勝。初採用の種目で金メダルを獲得し、古川は「東京五輪では混合でメダルを狙える。日本選手全体で自信を持てる」と手応えを強調した。
ロンドン五輪個人銀メダルの古川が「助かった」と振り返ったのは、先攻の第1セット1射目。近大の後輩の杉本が真ん中を射抜く10点を決めた。普段よりカメラのシャッター音が大きく響き、情報があまりない北朝鮮組の視線を感じながらでも、「自分の中で落ち着いてできた」と杉本。
肩の力の抜けた2人は第2セットの4射すべてで10点を奪い、古川は全6射のうち五つで10点。相手を寄せ付けなかった。田中伸周監督は「杉本の1本目を10点でスタートできたのがよかった。2人がかみ合って完璧だった」と話した。