体操の日本女子代表候補の宮川紗江選手が、日本体操協会の塚原千恵子・女子強化本部長らから「パワーハラスメントを受けた」と29日の記者会見で主張した問題で、塚原夫妻が31日、5枚の文書で反論した。
冒頭に「私たちの言動で宮川紗江選手の心を深く傷つけてしまったことを本当に申し訳なく思っております」と謝罪があった。
文書の中で、宮川選手がハラスメントと訴えた塚原・女子強化本部長の発言についても言及した。「あのコーチはダメ。私なら速見の100倍教えられる」との発言については、「暴力行為があったため『あのコーチがダメ』とは言いましたが、私が『100倍よく教えられる』とは言っておらず、このような発言をした事実はありえません」と反論した。
さらに「五輪にも出られなくなる」という発言をしたことは認めたが、「直近の成績が振るわず、けがをしていたことを踏まえ、『このような成績や現状のままだと五輪に出られなくなるわよ』という内容を伝えた」としている。
宮川選手が高圧的な態度だと感じたことについては「大変申し訳なく思っている」としたが、今後第三者委員会に提出予定の録音内容を聴けば「高圧的な態度ではないということはお分かりいただけると思っている」と主張。第三者委の調査には全面的に協力するという。