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ネットで見た「甲子園」に憧れて ジャカルタから明徳へ

宮崎市で開催中のU18(18歳以下)アジア野球選手権に参加しているインドネシア代表のリム・アンダーセン捕手は、明徳義塾高(高知)の3年生。留学先で学んだ技術と精神を母国のチームメートに伝えながら奮闘している。


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インドネシアは大会第2日の4日、中国と対戦。3―11で敗れたが、二回に1点先行し、九回まで粘り強く戦った。「0―29で五回コールド負けした前日の台湾戦よりいい試合ができた」とアンダーセン。3番打者としても、2得点につながる右前安打を放った。


ジャカルタで育ち、5歳で野球を始めた。動画サイトで見た「甲子園」にあこがれ、日本に留学することを決意した。3年前の9月に明徳義塾中の国際コースに編入。「寮生活や日本語を覚えるのは大変だった」と、すっかり上達した日本語で振り返る。現在は他の部員と同じスポーツコースで学んでいる。


甲子園でベンチ入りはできなかったが、今春の選抜大会は開会式でプラカードを持って仲間と行進した。「真面目で人気もん。下級生にも慕われとる」と馬淵史郎監督。日本代表として出場しているエースの市川悠太は「キャッチングは明徳でも一番うまいぐらい」と信頼を寄せる。寮では同部屋の仲良しで、大会前に「お互いに頑張ろう」と誓い合ったという。


「インドネシアのレベルは少しずつ上がっているけど、チームプレーや野球をする姿勢はまだまだ。自分が明徳で学んだことを仲間に伝えたい」とアンダーセンは言う。日本の大学に進学してさらに経験を積み、「将来は母国で監督になりたい」と夢を描く。(編集委員・安藤嘉浩)


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