宇宙航空研究開発機構(JAXA)は21日、探査機「はやぶさ2」から、小型の探査ロボットを分離したと発表した。小惑星「リュウグウ」に着陸し、地表のデータを集める予定。
はやぶさ2、小惑星リュウグウに到着 1年半滞在し活動
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分離した探査ロボ「ミネルバ2―1」は、「A」と「B」の2機で構成され、どちらも大きさは直径18センチ、高さ7センチの円柱形で、重さは約1キロ。内蔵モーターを使い、地表を跳ねて移動できる。地表の画像や温度などのデータをはやぶさ2に送る。
JAXAによると、はやぶさ2本体から切り離したことを知らせる信号が21日午後1時25分ごろに届いた。リュウグウの高度50~60メートルで分離したとみられる。15~30分後に着陸するが、画像などで確認するにはしばらく時間がかかるという。
初代「はやぶさ」にも同様の探査ロボットが積まれていたが、2005年に分離に失敗して小惑星「イトカワ」には着陸できなかった。(小宮山亮磨)