高校野球の秋季大阪府大会は7日、選抜大会3連覇と3季連続の甲子園優勝を目指す大阪桐蔭が4回戦で近大付と対戦した。7―4で競り勝って今夏の全国選手権出場校同士の一戦を制し、2016年秋から続く府内公式戦での連勝を41とした。
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大阪桐蔭は3番・一塁手の西野力矢(1年)が5打数5安打1打点の活躍を見せた。五回表に1点先制すると、六回は西野の左前適時打などで3点を奪い、主導権を握った。直後に1点差まで詰め寄られたものの、七回にも3点を加えて近大付を突き放した。
西野は右打席に立つと、左足を高々と上げたままで投手が投げるのを待つ。今大会から取り入れたという独特な打撃フォームは「前に突っ込んでしまうところがあるので、体重を後ろに残して自分の間で打つようにしている」。相手がタイミングをずらそうとしても変化球を巧みにはじき返し、安打にする非凡さを感じさせた。
1回戦では2本塁打を放つなど持ち味の長打力を発揮してきた西野だが、この日は中堅122メートル、両翼100メートルのシティ信金スタでの試合ということもあり、「簡単にホームランは出ない。たたいてつなぐ意識をしたのが良かった」。
1試合5安打の固め打ちは高校では初めて。「いつも緊張しながら打っています」とはにかんだ。頼もしい1年生の活躍に西谷浩一監督は「自分の間を取っている。いいところで打ってくれた」とたたえた。(辻健治)