21日夜の羽田発福岡行きの日本航空(JAL)最終便が、定員より多く予約を受けつける「オーバーブッキング」のため欠航した。約400人に影響がでた。
JALによると、欠航したのは21日午後7時45分出発予定の便。375席に対して401席の予約を受け付けた。その場で22日の便への変更に応じてくれる人もいたが、最終的に4席が不足したまま乗客を機内に案内したうえで、スタッフが調整を図った。
午後8時10分ごろにめどがついたが、福岡空港の滑走路を利用できる午後10時までに着陸できないと判断し、急きょ欠航することにしたという。
多くの乗客は各自で手配したホテルに泊まったり、臨時開放されたターミナルビル内で過ごしたりし、22日早朝の臨時便で福岡へ移動した。
同社によると、キャンセルなどを見込んで定員以上の予約を受け付けることは通常の手続きという。混雑具合などさまざまなデータから、上積みできる人数を予測しているといい、同社の担当者は「今回は予測を誤った」と説明。オーバーブッキングでの欠航については「正確なデータはないが、頻繁に起きることではない」と話した。(小田健司)