バドミントンの全日本総合選手権は2日、東京・駒沢体育館で決勝があり、女子シングルスは世界ランキング2位の山口茜(再春館製薬所)が同5位で昨年の世界選手権優勝の奥原希望(日本ユニシス)を2―1(21―16、17―21、21―11)で破り、2年連続3度目の優勝を果たした。
バドミントン桃田賢斗、3年ぶり優勝 全日本総合選手権
奥原は過去2大会をけがで棄権しており、2人が決勝で対戦するのは初めて。今年に入って国際大会では3度対戦し、山口の2勝1敗だった。奥原が銅メダルを獲得した2016年リオデジャネイロ五輪では、準々決勝で対戦し、奥原が勝っていた。
山口、我慢のプレー結実
世界トップレベルの名手が顔を合わせた女子シングルスは、21歳の山口が23歳の奥原を振り切った。
大会中、山口は奥原の攻めどころを探していた。「いつもはラリーで我慢できず、自分が攻めてミスしてしまう。粘って待てば攻めてくる」。この日は自らに我慢と言い聞かせ、好機を探る。最終ゲームは2点先行された後、7連続得点で流れをつかんだ。山口にとって「プレーの幅が広がった」2連覇だった。一方、攻守の展開がいつもと違った奥原は目を真っ赤にして悔やんだ。「攻める展開が多く詰めが甘かった」