米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画で、民間の桟橋で土砂を積み込んだ運搬船など5隻が7日朝までに、埋め立て区域の辺野古沖へ移動した。岩屋毅防衛相が7日の閣議後会見で明らかにした。防衛省は14日に土砂投入を始める考えで、「予定通りに作業を開始できるよう、気象状況も踏まえて万全の措置を取らせていただいた」という。
辺野古の埋め立て用土砂、搬出再開 投入日程も変更なし
防衛省によると、5隻のうち4隻は土砂運搬船、1隻は作業用の台船。埋め立て区域の沖合に停泊している。沖縄県が県赤土等流出防止条例に基づく届け出が出ていないと指摘している桟橋の仮置き場から土砂を積み込んだ運搬船1隻も含まれているが、この土砂を埋め立てに使うかどうかは未定という。県は、桟橋の設置業者への立ち入り検査が終わるまで作業を停止するよう求めているが、岩屋防衛相は閣議後会見で、停止しない考えも示した。(古城博隆)