九州本土で唯一、電話番号の市外局番が5桁になっている福岡県飯塚市の頴田(かいた)地区と、隣接する小竹町で、4桁に変わる見通しとなった。飯塚市が12日の市議会で、変更手続きを進める方針を明らかにした。小竹町も手続きに入る見込み。周辺自治体などの同意を得たうえで総務省やNTTに要望する。市は2021年上半期の変更を見込む。
頴田地区(約2800世帯)と小竹町(約3900世帯)の市外局番は一部を除き「09496」。市によると、頴田地区の住民アンケートでは、市内のほかの地区などと同じ「0948」に統一することを「必要ない」とする意見が多かったが、市内に電話する時にも市外局番をつける手間などを解消するため、市が昨年見直しを提案。住民説明会などを通して同意が得られたという。小竹町は同県直方市などと同じ「0949」になる見込み。
総務省によると、九州・山口では、山口県萩市や美祢市の一部と阿武町、沖縄県や鹿児島県の離島の一部に市外局番が5桁の地域がある。(垣花昌弘)