イオンは２１日、ドイツのインターネット通販（ＥＣ）大手シグナスポーツユナイテッドの発行済み株式の７・５％を取得すると発表した。ＡＩを活用した商品提案やネット通販のノウハウを取り込む狙いだ。

シグナスポーツは世界１７カ国で約８０のネットショップを運営し、自転車やテニス、アウトドア用品などを取り扱う。ＡＩを用いて価格設定や顧客一人ひとりに合わせた商品提案も行っている。イオンは「スポーツＥＣのビジネスモデルやノウハウを生かしてデジタルシフトの成長を加速させる」という。

イオンは昨年１２月に発表した中期経営計画で、２０２０年度までの３年間に、ネット通販事業を含むＩＴや物流の改革に５千億円を投資し、グループ全体で１％未満にとどまるネット通販での売り上げを１２％に伸ばす計画を掲げた。ＥＣ強化のための出資は、米国のＥＣ企業ボックスドなどに続く３社目だ。（高橋末菜）