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ロシア、スパイ容疑で米国人拘束 大統領選疑惑で牽制か

ロシア連邦保安局(FSB)は12月31日、スパイ容疑で米国籍のポール・ウィラン容疑者を拘束したと発表した。米メディアによると、前回の米大統領選で工作活動をした容疑で米司法当局に逮捕・起訴されたロシア人女性が12月中旬、司法取引に応じたといい、ロシアの介入の実態が明らかになる可能性がある。ロシア側はそれを牽制(けんせい)する狙いがあるとみられる。


タス通信などによると、ウィラン容疑者は28日、モスクワで拘束された。FSBは詳細については明らかにしていない。ロシアではスパイ容疑で有罪になった場合、禁錮10~20年の刑を科されるという。


米司法省は2018年7月、ロシア人女性のマリア・ブティナ被告を逮捕・起訴。ブティナ被告はロシア政府高官の指示で16年の大統領選の前から共和党幹部に接触し、ロシア寄りの政策を実施するよう動いていたという。(モスクワ=石橋亮介)


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