トランプ米大統領を巡る一連の「ロシア疑惑」は、2年近く続いたマラー特別検察官による捜査が近く終結する見通しだ。どんな展開になると予想されるのか、ボルティモア大学のキンバリー・ウェーリー教授に聞いた。
ロシア疑惑、来週にも捜査終結か 米CNNが伝える
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マラー特別検察官はまだ捜査の手の内を明かしていない。報告書で、マラー氏が捜査で行ったこと、考えが全て説明されるだろう。トランプ大統領による司法妨害についても書かれるはずだ。だが、報告書は機密文書で、司法長官だけに提出される。司法長官が議会へ別途、報告するが(詳細が省かれ)全くつまらないものになる可能性がある。
現職大統領は刑事訴追できず、さらに議会が報告書を見られない、という事態は極めて深刻だ。今の米国で権力の分立と均衡が機能するのかが試されている。
マラー氏の報告書を開示させるには、大きな政治的圧力が必要だ。
議会は(強制的な)召喚などを…