春日部共栄の部員たちはやや硬い表情で決定の知らせを待った。
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1980年の創部時から指導し、これまで春夏計7回の甲子園出場に導いた本多利治監督(61)が昨春、部員3人に体罰を加えていたことが20日に公表されたばかり。本人は自宅待機中で、宇野禎弘(よしひろ)校長はこの日、「学校として選抜で指揮をとらせることはしない」と明言。近く出る見込みの日本学生野球協会の処分内容も踏まえて、人選を進める意向を示した。
「不安はあったけど、自分たちの出した結果を信じて、この日を待っていた」と主将の石崎聖太郎。植竹幸一部長は「しっかりサポートし、いい環境をつくってあげたい」。最速147キロを誇るエースで4番の村田賢一を大黒柱に、関東大会で準優勝した実力校。22年ぶりの選抜で、逆境を乗り越える姿を見せたい。