東京五輪の代表選考会となるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権をかけた大阪国際女子マラソンが27日、大阪・ヤンマースタジアム長居発着で開催される。25日は出場選手の記者会見が大阪市内であり、2016年リオデジャネイロ五輪以来のフルマラソンとなる福士加代子(ワコール)は「勝ってMGCをとりたいと思います」と力強く宣言した。
福士はリオ五輪で14位という結果に終わって以降、駅伝やハーフマラソンには出場したが、フルマラソンからは遠ざかっていた。久々の42・195キロに挑む36歳は「ドッキドキです」。五輪は04年のアテネから4大会連続で出場している。東京五輪について聞かれると、「あまり意識はしていない。そう質問されると、あぁ東京だなと思います」と独特の表現で思いを語った。
会見では終始、リラックスした表情だった福士。同じくリオ五輪以来のフルマラソンとなる田中智美(第一生命)と笑顔で談笑する場面もあった。ワコールの永山忠幸監督は「福士と僕の最終章」としたうえで、「お互いスタートまでに一つの目標を決めて、僕はゴールラインで福士を待ちたいと思う」と話した。
レースには他に、すでにMGC出場権を獲得している小原怜(天満屋)や、一昨年の大阪国際女子マラソンで3位に入った田中華絵(資生堂)らが出場を予定している。(辻隆徳)