昨夏の第100回全国高校野球選手権記念大会で返還されて役目を終えた2代目の「深紅の大優勝旗」が額装され、甲子園歴史館(兵庫県西宮市)の高校野球ゾーンに常設展示された。
「深紅の大優勝旗」60年ぶり新調、甲子園でお披露目
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2代目の優勝旗は第40回記念大会を機に制作され、第99回大会優勝校の花咲徳栄高校から昨夏返還された。外枠は高さ約1・5メートル、幅約2メートル。隣に設置されている初代の優勝旗の額縁に倣った特注品。
京都市北区の老舗額縁店「京額(きょうがく)」が約2カ月かけて額装した。長年の展示で旗がたるまないよう、旗を細かく板に取り付け、旗房1本1本をテグスで取り付けた。光による劣化を防ぐため、紫外線をカットするアクリルが採用された。岩滝絵美子社長(69)は、「これだけ大きな旗は初めて。創業100周年の年に頂いたご縁をありがたく感じています」。
メンテナンス休館期間中のため、一般公開は31日から。入館料は大人600円、中学生以下300円、3歳以下無料。問い合わせは同館(0798・49・4509)。(加藤諒)