2012年ロンドン五輪の柔道女子57キロ級金メダリストで、16年リオデジャネイロ五輪でも銅メダルを獲得した松本薫(31)=ベネシード=が現役を引退することが2日わかった。近く記者会見をして表明する。
松本はリオ五輪後の17年6月に第1子となる長女を出産。産後1カ月で練習を再開し、20年東京五輪を目指して競技に復帰していた。しかし昨年11月の講道館杯全日本体重別選手権で1回戦負け。代表争いで厳しい状況となり、試合後に「今の私には(負けて)悔しいという気持ちがない。勝負師としては次のステップへ行っているのかなと思います」と競技の第一線から退く考えを示していた。
松本は金沢市出身。石川・金沢学院東高時代から国際大会で活躍し、畳の上での気迫あふれる表情から「野獣」の愛称でも呼ばれた。