日本海で操業していた島根県のカニかご漁船・第68西野丸(利見秀治船長、乗組員10人)をロシア警備当局が拿捕(だほ)した問題で、ロシア連邦保安局(FSB)は4日、第68西野丸の船内から生きたカニ約7・5トンを没収したと発表した。
タス通信によると、FSBの広報担当者は、第68西野丸がロシアの排他的経済水域(EEZ)で操業した疑いがあると説明。没収したカニは約3900万ルーブル(約6500万円)相当で、漁に使用したカニかご206個も見つかったとしている。船は現在、ナホトカの港にあるという。
モスクワの日本大使館によると、ウラジオストクの日本総領事館の職員が2日午後に船員と面会し、健康状態などに問題ないことを確認したという。(モスクワ=石橋亮介)