第91回選抜高校野球大会に出場する明治神宮大会王者の札幌大谷が12日、遠征先の和歌山県内で今季初の対外試合に臨み、箕島(和歌山)を3―2で下した。
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勝利したものの、3番を打つ主将の飯田柊哉(しゅうや)(2年)は渋い顔だった。「みんなで初球から打ちにいこうといっていたのに、動けなかった」。打線は箕島の右腕・岩鼻忠憲(2年)の鋭いスライダーに苦しみ、12三振。初の実戦ということもあり、中軸は力んで無安打に終わった。「雑な部分が出てしまった。修正していきたいです」と飯田は振り返る。
グラウンドに雪が残る北海道から、10日に和歌山入りしたばかり。この日、御坊市にある球場付近の気温は16度まであがった。飯田は試合途中から半袖に。「いつもより暖かい環境。疲れのたまり方や感じ方も違うと思う。体のケアをしっかりしたいです」。練習試合は初戦も含めて計5戦。神宮王者とは言え、初めての甲子園。準備に余念はない。(小俣勇貴)