(26日、選抜高校野球 東邦3―1富岡西)
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これでもかと変化球を多投し、相手の強力打線を術中にはめた。「5~6種類のパターンがある」という一塁牽制(けんせい)で、自慢の機動力もほぼ封じた。富岡西の浮橋幸太は「自分の投球はやり切れたので悔いはないです」。敗者の顔には見えなかった。
21世紀枠で初出場。試合前、直球の走りが悪いと気づくと、緩いカーブなどでしのぐことに決めた。外野手はフェンス手前で守り、そこに飛球が収まった。
一回1死一塁の場面。牽制で走者を刺し、ペースを握った。小川浩監督が「冬にかなり研究した」という成果だった。実戦練習を繰り返し、走者に感想を聞いて改善した。昨夏の甲子園での金足農・吉田輝星(現日本ハム)の首の動きもまねした。球を長く持ったり、クイックで投げたり。2盗塁を許したものの、相手は大きなリードを取りづらくなった。
打順が4回り目に入る七回。変化球が狙われていると察知し、直球を増やして勝ち越された。「真っすぐがあっての変化球。鍛え直して帰って来ます」(伊藤雅哉)