自動車レースのインディカー・シリーズ第3戦は7日、米アラバマ州バーミングハムのバーバー・モータースポーツパークで決勝が行われ、2年ぶりのポールポジション(PP)からスタートした佐藤琢磨(ダラーラ・ホンダ)が今季初勝利を挙げた。佐藤は参戦10年目。優勝は昨季第16戦以来で、通算4勝目。
佐藤は90周のうち大半でトップを維持。2位のスコット・ディクソン(ニュージーランド、ダラーラ・ホンダ)に2秒以上の差をつける完勝だった。PPからの優勝は初めて。
予選で2年ぶり通算8度目のPPを獲得し、決勝でも2位に2秒以上の差をつける快勝。ミスのない完璧な走りで自身初の「ポール・トゥ・ウィン」を達成し、「素晴らしい週末になった」と佐藤。表彰台で誇らしく優勝トロフィーを突き上げた。
レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに6年ぶりに復帰した昨季は第16戦でようやくシーズン初勝利を挙げたが、今季は3戦目で早くも1勝目。「チーム全体の努力の結果。レースはとても(チーム間の)競争力が激しくなっているが、チャンスをつかむことができた」。2年ぶりの制覇を狙う5月末の伝統のインディ500にも弾みがついた。
共同オーナーで米人気司会者のレターマン氏の誕生日を12日に控えていた。「少し早いハッピーバースデーになった」。最高のプレゼントになった。(時事)