プールの水面のような青に、トマトのような真っ赤な赤。慣れない色の組み合わせに「目がちかちかする」という選手も出た。柔道の大会で使われる畳が大胆にリニューアルされ、福岡国際センターで開かれている全日本選抜体重別選手権で初めてお披露目された。東京五輪を控え、「テレビ映え」を意識した青と赤の配色だという。
新たな畳は試合場の中が淡い青色で、場外が鮮やかな赤色。国際柔道連盟(IJF)とスポンサー契約を結んでいる中国・タイシャン社が製造した。今夏の世界選手権(8月25日開幕、東京・日本武道館)で使われることが決まっていて、来年の東京五輪でも同じ配色の畳を使う方針だ。
柔道で使われる畳は化学素材が原料で、イグサで編まれた普通の畳よりも軟らかく、体をぶつけた時の衝撃を吸収する特徴がある。2012年ロンドン五輪以降の国際大会では試合場内が黄色で、場外は赤色が主流だった。配色の大きな変更について全柔連は「観客やテレビの視聴者にとってより見やすい色を検討した」と説明している。
全柔連関係者によると、IJF…