食材は冷凍用保存袋に入れて凍らせる。左は生タラ(すりおろしタマネギ入り)、右はニンニクの芽と赤パプリカ=「ゆーママの平日ラクする冷凍作りおき」(扶桑社)から
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保存袋に食材と調味料を入れ冷凍庫へ――。SNSを中心に注目を集める「下味冷凍」。火付け役の一人が「ゆーママの平日ラクする冷凍作りおき」(扶桑社)の著者で、NHK「きょうの料理」にも出演する料理研究家の松本有美さん(40)だ。「ゆーママ」流のポイントなどを聞いた。
夏こそ下味冷凍 食材まとめ買い→週末頑張れば調理楽々
下味冷凍は節約、時短につながるうえ、手軽で簡単です。冷凍にすることで味がしみたり、食材が軟らかくなったりもします。
「余りがちな大根も冷凍してすべて使い切ります」と話す「ゆーママ」こと松本有美さん=2019年6月、兵庫県市川町
私は7人家族です。3人の息子は、とにかく食べる。食費がかかるので節約したいという思いから、食材をまとめ買いし、食べきるために下味冷凍を始めました。でも質素にしたくないし、家族の健康を考えて栄養バランスも考えたい。そして、私自身、少しでも楽をしたかった(笑)。
まとめ買いは、スーパーの特売日にします。まずは野菜。基本のタマネギ、ニンジン、ジャガイモに加え、彩りのあるその時期安い野菜、かさ増し用の大根やキャベツなどの大型野菜。肉や魚は価格と相談しながら種類や部位別に5~7種類。その日か、買い物に疲れていたら次の日に食材を仕込み、冷凍します。野菜を切るのは面倒ですが、ちょっとがんばって「貯金」すればあとが楽になり、気持ちにゆとりも生まれます。
下味冷凍した食材で作った「タラのすりおろしオニオン蒸し」=「ゆーママの平日ラクする冷凍作りおき」(扶桑社)から
肉や魚の下味冷凍は色々な味付けが楽しめます。鶏むね肉をはちみつや粒マスタード、オリーブオイルなどで味付けした「ハニーマスタードチキン」は、焼いて薄く切ればサラダでもパンに挟んでもおいしい。片栗粉をまぶした生タラをすりおろしタマネギ、しょうゆ、酒と冷凍したものは、レンジで加熱するだけで手が込んだ料理に見えます。
ほかによく冷凍するのは、好みの野菜やキノコ類を使った「自家製ミックスベジタブル」。スープの具にしたり、炒め物に入れたり、使い勝手は抜群です。
冷凍前の鶏もも肉(照り焼き味)と冷凍彩り野菜ミックス=「ゆーママの平日ラクする冷凍作りおき」(扶桑社)から
ゆーママおすすめレシピ
(A)下味冷凍鶏もも肉(照り焼…