「長浜ラーメン」発祥の地、福岡市・長浜地区で、ラーメンを提供する屋台街がピンチに陥っている。店が減るなかで、市の公募にいったんは出店する意向を示していた営業者が、急きょ辞退を申し出た。市の担当者は肩を落としている。
福岡市の海沿いにある長浜地区は、近くに鮮魚市場があり、市場で働く人向けにラーメンを提供する屋台が並んでいた。手早くゆであがる極細麺が人気で、6年前まで15軒が通りに並んでいた。
ところが、観光客が増えるにつれて歩道の占拠や「ぼったくり」などが問題となり、市が2013年、営業ルールを明確にする屋台基本条例を制定。条件を満たせぬ屋台が撤退し、客足が減っていくと、さらに閉店する屋台も相次いだ。
いまでは、公募前から営業して…