陸上の世界リレー最終日は12日、横浜・日産スタジアムであり、男子1600メートルリレーで日本(ウォルシュ、佐藤、北谷、若林)は3分3秒24で4位となり、トリニダード・トバゴが初優勝。日本はこの種目で今秋の世界選手権出場が決まった。同400メートルリレーはブラジルが初優勝した。
女子の400メートルリレーは米国が3大会ぶり2度目の優勝。1600メートルリレーはポーランドが米国の4連覇を阻んで初優勝し、B決勝の日本(青山、松本、武石、岩田)は7位で全体10位以上に入れず、今大会で世界選手権出場権の獲得はできなかった。
来年の東京五輪で新種目となる男女混合1600メートルリレーは米国が優勝した。800メートルリレーで日本は女子が1分34秒57の日本新で4位、男子は5位だった。
国際陸上競技連盟が2014年に新設した大会で、15年の第2回から隔年開催で今回が4回目。過去3大会はいずれもバハマで開かれた。
「攻めの走り」貫く
低迷が続いていた日本の男子1600メートルリレーが、久しぶりに脚光を浴びた。テーマにしていた「攻めの走り」を4人とも貫いて前半から果敢に飛び出し、4位に入った。「僕らも世界で戦えることを証明できた」。1走のウォルシュは胸を張った。
五輪でのメダル獲得で注目を集める男子400メートルリレーとは対照的で、国際大会では2004年アテネ五輪の4位が最高だった。以降の五輪は3大会連続で決勝に進めず。復活へ向けて、冬場に合宿を重ねた。
400メートルリレーは前日の予選でバトンミスをして失格。この日、会場の注目を集めるなか結果を出し、4走の若林は「ちょっとは存在感を示せたかな」とはにかんだ。