(6日、高校野球茨城大会 江戸崎総合10―1玉造工)
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七回表1死の場面で、江戸崎総合の代打は松山将主将(3年)。一塁ランナーコーチを務めていたこの日、初めて打席に立った。4球目の高めの球を打ち上げたが、「間に落ちるかも」と全力疾走し、捕球された時には二塁へ走り出せる体勢をとっていた。
チームは5年前も開幕試合を経験。相良真博監督は、緊張しないよう体育館でブラスバンドの応援を大音量で流しながら練習するなど、対策をとった。試合後、相良監督は「完璧な試合」と選手をたたえた。
その監督が「代打の切り札」と信頼を寄せるのが松山主将だ。打ち取られて戻ったベンチでも笑顔。「悔しかったけど、チームの雰囲気を崩さないようにと思って」。対策通り、普段と同じプレーを貫いた。2回戦の相手は強豪・藤代だ。「やることは変わらない」。松山主将は笑顔の後、表情を引き締めた。(小島弘之)