(6日、高校野球愛知大会 昭和5―4吉良)
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吉良のエース尾原潤哉君と捕手の村田大樹君はともに2年生のバッテリー。尾原君は10イニング、181球を一人で投げきるも、あと一歩及ばなかった。
序盤は投球に力が入った。二回、スライダーが捕手の手前でワンバウンドし、村田君も止めきれず、二度の暴投で2点を先制された。「落ち着いていこう」。ベンチに戻り、村田君が声を掛ける。尾原君は調子を取り戻し、要所を締めていった。
チームは五回、尾原君の勝ち越し2点適時打などで逆転。だが、延長十回に中前適時打を浴び、これが決勝の1点となって敗れた。
試合後、引退する3年生へ佐藤将浩監督からねぎらいの言葉が送られると、こらえていた涙が2人から。「ミスをしても励ましてくれる3年生のおかげでやってこられた。その思いを背負って来年は勝つ」(小松万希子)