普天間基地の移設問題で、鳩山総理が沖縄県外への移設に強いこだわりを見せていることから、政府は、キャンプシュワブ沿岸部とした「現行案の修正案」と、「徳之島に部隊の一部を移設する案」を組み合わせて、アメリカ側に既に提示していたことが判りました。

　ワシントンでは２６日、日米の審議官級の実務者協議が行われ、日本側から、名護市キャンプシュワブの沿岸部とした現行案を沖合にずらし、埋め立ての割合を小さくするため、海底に杭を打ち込む桟橋方式など、修正案を検討している状況を説明した模様です。

　一方、鳩山総理は２７日朝、記者団に、沖縄県民の負担軽減と普天間基地の危険性の除去をできるだけ早くやるとした上で、次のように述べました。

　「今、最終的な政府案を提案をすべくですね、努力していると。まだその（政府案提示の）段階には至っておりません」（鳩山首相）

　鳩山総理は、沖縄県外への移設に強いこだわりをみせていることから、政府はキャンプシュワブ沿岸部の修正案を軸に、鹿児島県の徳之島にへリコプター部隊の一部を移設することを組み合わせた案も、アメリカ側に既に提示していたことがわかりました。（27日11:21）